大人の矯正
(中学生以降)
Adult orthodontic
今からでも遅くない、
大人の矯正治療
Orthodontic still in time
歯の矯正は、歯や顎の骨を動かして歯並びをきれいにする治療です。矯正治療は噛み合わせを正しいものへと導くことが大きな目的ですが、噛み合わせの良し悪しは食べ物の消化や顎への負担、さらには肩こりや頭痛などの全身症状にも影響をもたらします。
矯正治療というと、小さな子どもが受けるものだというイメージがあるかもしれません。しかし、ご自身のお口の健康や口元の美しさを追求するのはやはり大人の方です。小さいうちから矯正治療を始めるメリットは確かにありますが、矯正治療は基本的に年齢制限はなく、大人になってから始めることも充分に可能です。
患者さまのライフスタイルに合わせて矯正治療の方法を選べます。目立たない矯正装置を使いたいなどのご希望がございましたらご相談ください。
中学生・高校生のうちから
矯正するメリット
Orthodontic advantage from students
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自主的に治療を進めることができる
中学生や高校生くらいになると、自分の見た目が気になり始めます。
矯正治療は、目的意識があることで自主的に治療を受けられるようになります。「コンプレックスを解消したい」「口元をきれいにしたい」そうしたお悩みそのものが、長期間の治療を進んで受けられる原動力になります。 -
就職活動や仕事などに自信を持てる
中学生や高校生のうちは、口元が気になるのはプライベートの場だけかもしれません。しかし、19~20歳になれば成人式があり、その後も就職活動やお仕事など公的な場に出る機会が増えてきます。フォーマルな場面で明るく振る舞うには、表情に自信をもつことが大切です。自然な笑顔で気持ちを豊かにし、実りある社会人生活を送りませんか。
成人矯正のメリット
Merits of Adult orthodontic
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矯正治療計画が立てやすい
大人は成長が終わっている分、治療の経過を予測しやすくなります。治療期間やシミュレーションを事前により正しくお伝えできるので、信頼できる情報のもと治療を検討できます。
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自分の意思で治療を決めるため、治療を継続しやすい
小さい子どもの矯正治療は、ほとんどの場合親御さんの希望で行ないます。そのため、なぜ矯正をするのか理解できず、装置を付けることや歯医者さんに通うことを嫌がる場合があります。しかし、大人の患者さまはご自身の意思や希望によって治療をスタートします。矯正治療は長期にわたりますが、大人の場合は治療を継続できる傾向にあります。
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具体的な治療目的があるため、さま々な治療方法を選択できる
矯正治療には、お口の健康維持や審美性の追求など、ご自身の意思で治療を決めた方は治療目的も明確です。治療目的を伝えていただけると、治療計画の共有が大変スムーズになります。矯正治療にはさまざまな治療方法がありますが、より患者さまに適った方法を選択することができます。
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美しい歯並びになることでコンプレックス解消される
大人になると、結婚式やパーティーなどフォーマルなイベントに出席する機会が増えます。そこで、気になる歯並びをきれいにしたいと考える方が多くいらっしゃいます。また、お仕事の都合で口元を美しくしたいというご希望も耳にします。成人矯正でコンプレックスを解消し、素敵な笑顔を手にしましょう。
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歯周病や虫歯のリスクが軽減
歯並びを悪いままにしてくと、歯垢がたまりやすくなって歯周病や虫歯にかかってしまいます。正しい歯列になると歯を隅々まで磨けるようになるので、口腔内の病気のリスクを下げることになります。
矯正治療はさまざまなタイプから選べます
Various orthodontic appliances
従来の矯正治療では、金属製の銀色の装置(ブラケット)を歯の表側に取り付けて銀色のワイヤーを通すものでした。
近年は、審美性の面からさまざまな矯正装置が開発されました。装置そのものが白い、またはクリアなもの、歯の裏側に装置を付ける舌側矯正、透明なマウスピースを使うものなどが登場し、治療中も口元が目立たないようになりました。当院では女性の患者さまがストレスを感じずに治療を受けられることを重視し、審美性を考慮した矯正装置・矯正方法をご用意しています。
矯正方法についてご希望がございましたら、ご予算の都合などを伺ったうえでご提案させていただきます。
- 最初は矯正装置による不快感、痛み等があります。数日間~1、2 週間で慣れることが多いです。
- 歯の動き方には個人差があります。そのため、予想された治療期間が延長する可能性があります。
- 装置の使用状況、顎間ゴムの使用状況、定期的な通院等、矯正治療には患者さんの協力が非常に重要であり、それらが治療結果や治療期間に影響します。
- 治療中は、装置が付いているため歯が磨きにくくなります。むし歯や歯周病のリスクが高まりますので、丁寧に磨いたり、定期的なメンテナンスを受けたりすることが重要です。また、歯が動くと隠れていたむし歯が見えるようになるこもあります。
- 歯を動かすことにより歯根が吸収して短くなることがあります。また、歯ぐきがやせて下がることがあります。
- ごくまれに歯が骨と癒着していて歯が動かないことがあります。
- ごくまれに歯を動かすことで神経が障害を受けて壊死することがあります。
- 治療途中に金属等のアレルギー症状が出ることがあります。
- 治療中に「顎関節で音が鳴る、あごが痛い、口が開けにくい」などの顎関節症状が出ることがあります。
- 様々な問題により、当初予定した治療計画を変更する可能性があります。
- 歯の形を修正したり、咬み合わせの微調整を行ったりする可能性があります。
- 矯正装置を誤飲する可能性があります。
- 装置を外す時に、エナメル質に微小な亀裂が入る可能性や、かぶせ物(補綴物)の一部が破損する可能性があります。
- 装置が外れた後、保定装置を指示通り使用しないと後戻りが生じる可能性が高くなります。
- 装置が外れた後、現在の咬み合わせに合った状態のかぶせ物(補綴物)やむし歯の治療(修復物)などをやりなおす可能性があります。
- あごの成長発育によりかみ合わせや歯並びが変化する可能性があります。
- 治療後に親知らずが生えて、凸凹が生じる可能性があります。加齢や歯周病等により歯を支えている骨がやせるとかみ合わせや歯並びが変化することがあります。その場合、再治療等が必要になることがあります。
- 矯正歯科治療は、一度始めると元の状態に戻すことは難しくなります。